経済団体健康保険組合

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健保組合ニュース

[2013/07/01] 
健保組合ニュース 2013年7月号

平成24年度決算の概要

6月27日(木)に組合事務所で、組合監査が行なわれました。

この監査は、毎年決算組合会前に組合の運営状況及び財政状況、事務の執行状況等、組合全般について行なわれたものです。この結果、「財政状況の健全化に努めており、組合の事務執行状況等も適切な運営を実施していると認められた。また、個人情報の管理体制についても確立しており組合が保有する個人情報を適正に管理している。」旨の報告が、理事長及び第87回組合会にありました。

7月2日開催の第87回組合会において、平成24年度の事業報告ならびに収入・支出決算が承認されました。以下の点がそのポイントです。

1 ここ数年の全国の健康保険組合の財政状況は、非常な厳しい財政が続いています。これは、平成20年度に創設された高齢者医療費への支援金・納付金が年々増大してきていることに加え、被保険者の標準報酬月額・賞与の減少により組合収入が落ち込んでいることが大きく影響しています。このため、保険料率の引上げにより財源を確保する健保組合が続出している状況です。そうした情勢の中、平成20年度以降保険料率を千分の61.6に据え置いて遂行してきましたが、24年度の組合財政状況は一般保険料と調整保険料を合わせた保険料収入は、前年度比3.31%減の19億9,790万円となり、前年度比6,856万円の大幅な減収となりました。これは、年間平均被保険者数が4,567名と前年度に比べて95名の減少、ピーク時の22年度に比べて201名、4.2%減少となっています。加えて平均標準報酬月額もここ10年減少傾向が続き、更に賞与の支給者数が前年度から114名減少したことも大きく影響しています。今年度は、収入不足を補うため、別途積立金より4億4,684万円の取崩しを行っております。
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最大の支出項目である保険給付費は、12億4,093万円で前年度比3,681万円、2.88%の減少となりました。総件数を見ると、前年度より710件の減少となりました。被保険者では、件数・金額とも減少、特に現物給付の医科入院は金額で前年度比18.73%と大きく減少し、1件当たりの金額でも前年度と比べて6万円と大幅に減少しています。それに対し、被扶養者の現物の医科入院では件数・金額とも減少していますが、1件当たりの金額では前年度(23年度)より5万円増えています。

 また、24年度では100万円以上の医療費(レセプト)は前年度に比べて18件減の71件であり、今まで増加傾向にあった高額の医療が減少し、これに伴い、本人高額療養費・合算高額療養費などが前年度比50%以上の減少となっています。

 その他の給付では、増加が続いていた傷病手当金の件数は前年度に比べて26件減ったが、金額では前年比1.23%の増加となりました。本人・家族の出産件数が前年度48件に対し、82件と倍近くに増加しており、出産育児一時金等が大幅に増加しています。

3 高齢者医療費に対する納付金は、8億6,950万円で前年度比4,185万円、4.59%の減少となりました。これは主として、前期高齢者納付金が前年度比24.99%減、金額では7,551万円の減少が大きく影響している状況です。この減少傾向は一過性のものであり、今後も高齢化が加速し、高齢者医療費の増加に伴う各保険者の負担が年々大きくなる見込みであることから、組合財政は一層厳しくなるものと予想されています。
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保健事業を見ると、特定健康診査関係の全体の目標率71%は達成しているものの、任継者(本人)と被扶養者の受診率が高く、被保険者の受診率が目標率より低い状況となっています。特定保健指導の該当率では前年度が16.3%のところ本年度は若干減って15.1%となっており、組合員の「健康(メタボ)に対する意識」が若干向上した結果だと感じられます。その他、疾病予防の人間ドックの受診者は微増であり、脳ドックでは前年度比8.6%増となりました。

 その一方、がん特別検診は全体的に2割減となりましたが、その中でも乳がん検診だけが若干増えている状況であります。

5 平成24年度収入・支出決算額の被保険者1人当たり額の所要保険料率を見ますと、収入に対する保険料率は千分の77.4、支出では千分の75.1となっています。従って、24年度収支均衡に必要な保険料率は千分の77前後であり、25年度保険料率を引上げて千分の78.8は適正ということになります。
6 介護勘定では介護保険料を徴収後、介護納付金へ支出するだけでありますが、年度中に予期しなかった事態が発生した関係で収入不足が生じたため、2回の予算の追加(更正)を施行の上、無事に決算を迎えることができました。

平成24年度 収入・支出(一般勘定)決算大綱

【収入の部】

科目 予算額 決算額 予算比 前年度
決算比
被保険者
1人あたり
健康保険収入 2,042,450,000 1,998,900,278 △43,549,722 △68,561,445 437,683
 -保険料収入 1,997,042,000 1,954,627,614 △42,414,386 △68,561,445 427,989
 -調整保険料収入 45,408,000 44,272,664 △1,135,336 △2,008,278 9,694
前年度繰越金 7,410,000 7,410,000 0 △251,101,000 1,623

繰入金
(別途積立金取崩し)

446,841,000 446,841,000 0 299,516,000 97,841
その他の収入 63,263,000 57,044,505 △6,218,495 △12,385,204 12,491
合計 2,559,964,000 2,510,195,783 △49,768,217 △32,531,649 549,638

【支出の部】

科目 予算額 決算額 予算比 前年度
決算比
被保険者
1人あたり
事務所費 89,200,000 82,650,375 △6,549,625 1,006,484 18,097
保険給付費 1,308,623,000 1,240,930,224 △67,692,776 △36,811,833 271,716
 -法定給付費 1,268,130,000 1,204,506,924 △63,623,076 △35,016,333 263,741
 -付加給付費 40,493,000 36,423,300 △4,069,700 △1,795,500 7,975
納付金 864,487,000 869,507,232 5,020,232 △41,857,766 190,389
 -前期高齢者納付金 219,460,000 226,671,983 7,211,983 △75,515,277 49,633
 -後期高齢者支援金 499,954,000 498,133,549 △1,820,451 25,914,602 109,072
 -退職者給付拠出金 145,057,000 144,686,526 △370,474 8,298,522 31,681
 -老人保健拠出金 16,000 15,174 △826 △555,613 3
保健事業費 203,710,000 195,338,852 △8,371,148 6,317,743 42,772
その他の収入 93,944,000 49,748,207 △54,525,310 △1,344,483 10,894
合計 2,559,964,000 2,438,174,890 △132,118,627 △72,689,855 533,868

被保険者一人当たりの決算額

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