健保組合ニュース
健保組合ニュース 2014年7月号
健保組合からのお知らせ
4月25日(金)に厚労省の(実地)監査がありました
年度初めに、厚労省の監査が6年度ぶりに行われました。当日は担当官5名によって1日かけて組合財政、業務の遂行状況等組合運営全般についての監査が行われました。その監査報告では、財政的な問題の指摘はなく、一部規約・規程について整備をはかるよう指摘されました。今回指摘された事項については、来年2月の組合会までに改善・整備を行う予定です。
6月24日(火)に監事2名による組合監査が行われました
この監査は、毎年決算組合会前に組合の運営状況および財政状況、事務の執行状況等、組合全般について行われるものです。監査結果では、「財政状況の健全化に努めており、組合の事務執行状況等も適切な運営を実施していると認められた。また、個人情報の管理体制についても確立しており組合が保有する個人情報を適正に管理している。」旨の報告が、理事長及び第89回組合会にありました。
7月4日開催の第89回組合会において、平成25年度の事業報告ならびに収入・支出決算が承認されました。以下の点がポイントです。
1 |
健康保険組合の運営は、年々厳しさを増してきています。健康保険組合連合会がまとめた「平成26年度健保組合予算の集計結果」によると、全体の約8割の組合が赤字であり、また、約3割の組合が料率を引き上げ、その内の約4割の組合は2年連続の引き上げに追い込まれています。 |
---|---|
2 | 当組合では、こうした状況に加え、被保険者数、平均標準報酬月額、ならびに平均年間標準賞与額が年々減少しており、経常収支は平成13年度から赤字が続いています。平成25年度は、当組合の財政状況のこれ以上の悪化を回避するため、保険料率を千分の61.6から千分の78.8に大幅に引き上げました。 |
3 |
この料率引き上げにより、一般保険料と調整保険料を合わせた平成25年度の保険料収入は25億740万円となり、前年度比5億850万円、25.4%の大幅な増収となりました。 |
4 | 納付金関係の支出は10億1,100万円で、前年度比1億4,100万円と大幅に増加しました。その内訳を見ると、前期高齢者納付金が前年度に比べ1億5,500万円増の3億8,160万円、前年度比68.4%アップと急増しており、これが組合財政を圧迫しております。こうした納付金等について、今後の見通しは不透明ですが、高齢化の進展に伴い高齢者医療費の増加が避けられないことを考慮すると、組合財政は今後一層厳しくなるものと予想されます。 |
5 | 一方、当組合が実施する保健事業については、保険料率の引き上げに伴い、事業の見直し・効率化に取り組み、体育奨励事業(スポーツ施設の法人契約)と保健指導宣伝事業の一部(月刊誌「笑顔」の配布と電話相談「笑顔でヘルシーダイヤル」)を廃止したほか、人間ドック関係の組合補助率の見直しを行いました。 |
6 |
介護勘定の25年度決算は、収入2億7,728万円、支出2億5,554万円となり、決算残金は2,174万円となりました。 |
平成25年度 収入・支出(一般勘定)決算大綱
- ※平均被保険者数 4,515名
- ※平均標準報酬月額 464,093円
- ※平均年間標準賞与額 1,612,109円
- ※保険料率(一般+調整) 78.8/1,000
【収入の部】
(単位:円)
科目 | 予算額 | 決算額 | 予算比 | 前年度 決算比 |
被保険者 1人あたり |
---|---|---|---|---|---|
健康保険収入 | 2,488,673,000 | 2,507,406,466 | 18,733,466 | 508,506,188 | 553,350 |
-健康保険料収入 | 2,445,686,000 | 2,464,079,358 | 18,393,358 | 509,451,744 | 545,754 |
-調整保険料収入 | 42,987,000 | 43,327,108 | 340,108 | △945,556 | 9,596 |
前年度繰越金 | 85,230,000 | 64,920,893 | △20,309,107 | 57,510,893 | 14,379 |
繰入金 (別途積立金取崩し) |
0 | 0 | 0 | △443,841,000 | 0 |
その他の収入 | 570,401,000 | 63,048,781 | 5,647,781 | 3,104,573 | 13,964 |
合計 | 2,631,304,000 | 2,635,376,140 | 4,072,140 | 125,280,654 | 583,693 |
【支出の部】
(単位:円)
科目 | 予算額 | 決算額 | 予算比 | 前年度 決算比 |
被保険者 1人あたり |
---|---|---|---|---|---|
事務所費 | 89,469,000 | 85,789,548 | △3,679,452 | 3,139,173 | 19,001 |
保険給付費 | 1,237,348,000 | 1,242,286,245 | 4,938,245 | 1,356,021 | 275,146 |
-法定給付費 | 1,199,168,000 | 1,203,959,945 | 4,791,945 | △546,979 | 266,658 |
-付加給付費 | 38,180,000 | 38,326,300 | 146,300 | 1,903,000 | 8,489 |
納付金 | 1,017,176,000 | 1,010,999,714 | △6,176,286 | 141,492,482 | 223,920 |
-前期高齢者納付金 | 381,119,000 | 381,603,816 | 484,816 | 154,931,833 | 84,519 |
-後期高齢者支援金 | 493,093,000 | 491,158,892 | △1,934,108 | △6,974,657 | 108,784 |
-退職者給付拠出金 | 142,948,000 | 138,223,617 | △4,724,383 | △6,462,909 | 30,614 |
-老人保健拠出金 | 16,000 | 13,389 | △2,611 | △1,785 | 3 |
保健事業費 | 189,055,000 | 18,883,973 | △2,171,027 | △8,454,879 | 41,392 |
その他支出 | 98,256,000 | 49,042,386 | △49,213,614 | △705,821 | 10,862 |
合計 | 2,631,304,000 | 2,575,001,866 | △56,302,134 | 136,826,976 | 570,322 |