健保組合ニュース
健保組合ニュース 2016年4月号
第148回理事会(2月5日)及び第92回組合会(2月26日)が開催され、平成28年度の当健保組合予算が承認されました。
平成27年度決算見込み
平成27年度の決算残金は、2億3,579万円となる見込みです
収入について
平成27年度の保険料収入は、被保険者数の増加などの要因により、前年度より2,618万円増加し、収入合計では、前年度比3.11%増の27億3,700万円となる見通しです。
支出について
ここ数年、微減ないし横ばいで推移していました保険給付費は、本人・家族の医科入院の増加等により、対前年度比で9.29%と大幅な増加に転じる見込みです。
納付金については、8億564万円とほぼ予算通りで推移する見込みで、平成27年度の支出合計は、25億120万5千円となる見込みです。
この結果、収入合計から支出合計を差し引いた2億3,579万5千円が決算残金となる見通しで、このうち2億円を平成28年度に繰越し、その残額の3,479万5千円を別途積立金に積み増しする予定です。
平成28年度保険料率
平成28年度保険料率を1000分の78.8に据え置きます
平成27年度決算見込み、過去3年間の動向等を踏まえ、基礎数値を、前年度より平均被保険者数では1%減の4,610名、平均標準報酬月額ではほぼ同額の468,000円、平均年間標準賞与額もほぼ同額の1,655,000円とし、現行保険料率1000分の78.8を維持することを前提に、平成28年度予算を作成しました。
平成28年度予算
(一般勘定)
収入の部
当健保組合の被保険者数は平成28年度については、1%減少するとの見通しのもと、保険料収入は対決算見込み比で0.28%減の25億5,940万円、調整保険料収入は料率の引き上げにより、対決算見込み比で11.42%増の4,896万円を計上しています。これにその他の収入4,007万円と繰越金2億円を加えた28億7,876万円を、平成28年度の収入として計上しています。
支出の部
事務所費はほぼ通年並みの支出となる見込みで、対決算見込み比で12.87%減の9,105万円を計上し、健康保険の主な支出である保険給付費は、平成27年度ほどの大きな伸びは示さないものと推測し、対決算見込み比0.98%増の13億7,145万円を計上しています。
納付金については、前期高齢者納付金の増加、高齢者医療の伸び、2年前の概算払いの追加金などの理由により、平成27年度決算見込み比で34.64%増の10億8,469万円と大幅に増加しています。納付金の保険料収入に占める割合は41.6%となり、これが健保組合財政の大きな圧迫要因となっています。
その他の支出として、保健事業への参加者の増加を推進するため、保健事業費に1億9,302万円、予備費に8,330万円を計上しています。
一般勘定・収入について
科目 | 平成28年度予算額 | 対前年度 | |
---|---|---|---|
予算比 | 増減率 | ||
【収入の部】 | |||
1.健康保険収入 | 2,559,405 | 61,173 | 2.45 |
①健康保険料収入 | 2,558,419 | 61,208 | 2.45 |
②国庫負担金収入等 | 986 | △ 35 | △ 3.43 |
2.調整保険料収入 | 48,960 | 5,744 | 13.29 |
3.前年度繰越金 | 200,000 | 161,000 | 412.82 |
4.繰入金 | 3,000 | △ 20,039 | △ 86.98 |
①退職積立金取崩し | 3,000 | △ 20,039 | △ 86.98 |
5.国庫補助金収入 | 751 | △ 101 | △ 11.85 |
6.財政調整事業交付金 | 25,630 | 7,980 | 45.21 |
7.雑収入 | 41,021 | △ 825 | △ 1.97 |
①利子収入 | 713 | 76 | 11.93 |
②施設利用料 | 40,074 | △ 937 | △ 2.28 |
③雑入等 | 234 | 36 | 18.18 |
合計 | 2,878,767 | 214,932 | 8.07 |
一般勘定・支出について
科目 | 平成28年度予算額 | 対前年度 | |
---|---|---|---|
予算比 | 増減率 | ||
【支出の部】 | |||
1.事務所費 | 91,052 | △ 20,801 | △ 18.60 |
2.組合会費 | 400 | 0 | 0.00 |
3.保険給付費 | 1,371,456 | 110,659 | 8.78 |
①法定給付費 | 1,329,178 | 100,616 | 8.19 |
②付加給付費 | 42,278 | 10,043 | 31.16 |
4.納付金 | 1,084,693 | 278,926 | 34.62 |
①前期高齢者納付金 | 449,812 | 243,381 | 117.90 |
②後期高齢者支援金 | 588,543 | 56,025 | 10.52 |
③退職者給付拠出金 | 46,325 | △ 20,477 | △ 30.65 |
④老人保健拠出金 | 10 | △ 3 | △ 23.08 |
⑤病床交換支援金 | 3 | ― | ― |
5.保健事業費 | 193,025 | △ 12,861 | △ 6.25 |
6.保険料還付金 | 711 | △ 2,127 | △ 74.95 |
7.営繕費 | 1,000 | △ 500 | △ 33.33 |
8.退職積立金繰入 | 2,832 | △ 474 | △ 14.34 |
9.財政調整事業拠出金 | 48,960 | 5,744 | 13.29 |
10.雑支出 | 1,332 | △ 266 | △ 16.65 |
11.予備費 | 83,306 | △ 143,371 | △ 63.25 |
合計 | 2,878,767 | 214,929 | 8.07 |
(介護勘定)
平成28年度の介護保険料率は、1000分の11に据え置きます
決算見込みと予算
平成27年度の決算見込みは、収入合計が2億6,735万5千円、支出合計が2億4,613万7千円となり、その差2,121万8千円が決算残金となる見通しで、その大半は平成28年度に繰り越す予定です。
平成28年度の介護保険料収入2億7,041万円と前年度繰越金、雑収入を加えた収入合計は2億9,142万円とし、支出は、介護納付金2億7,690万円に還付金、積立金を加え、収入合計と同額の2億9,142万円を計上しています。
平成28年度の主な取り組み
ジェネリック医薬品を推奨
保険医療費における薬剤の割合は大きく、当健保組合でも約20%を占めています。薬剤費の減少は健保組合財政の安定化にもつながることから、当健保組合では、平成28年度、ジェネリック医薬品を推奨する事業を実施していく予定です。
マイナンバーの取得を実施します
既にお勤め先より、マイナンバーの提示を求められ、提出されている方もおられるかと思いますが、今後、税・社会保障・災害対策にてマイナンバーを使用することから、当健保組合では、各事業所からこのマイナンバーを取得させていただき、平成29年1月以降を目途に、国や地方公共団体等と情報連携を進めてまいります。
なお、マイナンバーの取得については、所属される事業所を通じて行う予定ですが、任意継続の皆様方については、本年10月以降当健保組合から個別に番号提出をお願いすることになりますので、その際はご協力のほど、よろしくお願いします。